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研究プロジェクト
情報エコロジーとは、文書、図、サインボード、空間のデザイン、コンピュータ、人々のネットワークなどを含む様々なものの布置のことです。こうした様々なものは、相互に結びつきながら一つの系を形成しています。このように,ユビキタス・コンピューティングという以前に、日常的な環境が、すでに,ユビキタスな情報環境として構築されています。
情報システムの設計やデザインのアイディアの源泉は、情報技術そのものではなく、むしろ、こういう日常の仕事や生活の中にあると考えることができます。ここ20年の主だった情報システムの開発の歴史も、また、情報システムのデザインとは、情報の専門家のみによる技術開発ではなく、よりひろがりのある社会システムや文化のデザインであったことを示しているのではないでしょうか。例えば、70年代後半に登場したパソコン、GUI、オブジェクト指向といった技術も子どもや芸術家が使えるような道具を構想する中で生まれてきました。
上野研究室のプロジェクトでは、こうした背景を考えながら、一方で、文化人類学的なフィールド調査などによって、企業や日常生活、地域コミュニティにおけるひろい意味での情報環境のあり方やその可能性と問題を明らかにしていきます。また、もう一方で、こうしたフィールド調査にもとづいて、広い意味での情報環境にフィットした具体的な情報システムやそのプロトタイプ・デザインを試みます。
上野研究室のプロジェクトは、主には三つのテーマからなっています。以下は、その三つのテーマの内容です。
アクセスのデザイン
最近着目されているweb2.0の技術は、人と人、知識、情報の相互のアクセスの構造を大きく変えつつあります。このプロジェクトでは、web2.0の技術を用いながら新しいコミュニティ、つながりの形成をサポートすることをテーマとしています。
情報エコロジーのフィールドワーク
冒頭でも述べたように、情報システムとは、コンピュータに限定されたものではありません。まわりを見渡すと文書,図,サインボード,空間のデザインなど至る所に情報的な道具が埋め込まれています。様々な道具でリンクされた人々同士のつながりといったものも,また,重要な情報環境と見なすことができるでしょう。このプロジェクトは、こうしたことを念頭において、テクノロジーや空間に媒介された社会的なネットワークや都市空間などのフィールドワークを行ない、情報エコロジーの姿を明らかにすることをめざします。
学習環境のデザイン
ここで依拠するアプローチによれば、情報システムのデザインとは、システムそのもののデザインではなく、システムを使用し、また、デザインする社会−技術的なネットワークの構築を含みます。このプロジェクトでは、こうしたネットワーク構築を通して学習環境をデザインすることをめざします。例えば、オープンソースのネットワークでは、システムの学習ということに関して豊かなリソースを提供していています。ここでは、こうした事例を参考にしながらも、子どもも含むよりひろい範囲をカバーする学習環境のデザインを試みます。
以上の三つのプロジェクトの具体的事例は、以下にあります。
研究室プロジェクト
08/12/2006 夏休み中
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